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2017年01月31日 大人気のメタコレシリーズにRobiが登場予定! 一番大変だったのは高橋さんがこだわったあの部分
タカラトミーから販売されている、手のひらサイズのダイキャスト製フィギュア「メタコレ」シリーズにロビが登場します! 過去にはポケットモンスターやMARVELなど、世界的な人気キャラクターが並ぶシリーズに、ロビも仲間入りを果たすことになりました。
そんな今春発売予定の「メタコレRobi」の企画・開発担当者であるタカラトミーの五島安芸子さんに開発の裏側を伺ってきました。

株式会社タカラトミー ニュートイ企画部 五島安芸子さん
世界的キャラクターに並ぶロビのキャラクター性
- ロビが人気シリーズである「メタコレ」に加わった経緯を教えて頂けますか?
五島さん:タカラトミーでは「Robi jr.(ロビジュニア)」も発売していますが、「ロビのことが好きな人に、より身近に一緒にいられる存在を作りたい。その上”ロボット”の質感とメタコレのそれとがピッタリなので、ロビのメタコレを作りたいね」、という話の流れで決まりました。
過去にはポケットモンスターやMARVEL、キティちゃんやエヴァンゲリオンなど、錚々たるキャラクターがメタコレシリーズに登場しているのですが、タカラトミーとしてもこれらのキャラクターに並ぶキャラクター性がロビにあると感じています。
このシリーズに入れることによって、これまでアプローチできなかった層の方々にも、ロビを知って頂くきっかけになるのではないかと考えています。

パッケージと現在開発中のメタコレロビ
過去のメタコレに比べても大変だった
- そもそもメタコレってどんな商品なのですか?
五島さん:メタコレはダイキャストとPVC(ポリ塩化ビニル)素材で作られている、ずっしりと重みのあるフィギュアシリーズです。既に100万個以上の販売実績があり、特に大人の男性に多く購入して頂いています。
メタコレの良さは重さにありまして、これが普通のフィギュアとは違うと言われているポイントなんです。
- 過去のシリーズと比べてロビは大変でしたか?
五島さん:実は弊社の商品でいうと「トミカ」がダイキャスト製なんです。それに携わっている方々にメタコレシリーズも作って頂いているのですが、その匠たちでさえこの商品は難しかったと言っています。

うまくジョイント部分が動くように、角度などを全部調整して、現在の金型になりました。

特別に公開して頂いた開発途中のデザイン図。ZNDCと書かれているところがダイキャスト、PVCと書かれているところがPVC素材だそう
他の商品だともう少し単純なんですよ。メタコレの中でもパーツ数も多く可動部位も多い、難しい商品だということで、今なお苦しんでいます。
- 一番最初のデータはロビからスキャンしたものですか?
五島さん:こちらのデータはタカラトミーアーツで作っているガチャのSRロビのデータを参考にしました。実は最初に上がってきたときにはSRロビと同じサイズだったため、メタコレの共通パッケージに収まらなくなってしまいまして...(笑)

なので、サイズをガチャのSRロビよりも少し小さくしています。

左から一番初期のモックアップ、サイズが大きくなってしまったバージョン、サイズを修正してダイキャストとPVCのパーツを確定したバージョン、最新の開発中のバージョン
高橋智隆さんがこだわったポイントとは?
- 一番大変だったのはどの部分でしょうか?
五島さん:高橋さんのアドバイスで、SRロビから変えたところが一箇所だけあります。それが脚の「ガニ股度合い」です。付け根の部分の形状をすこし変えるだけで、ガニ股度合いが変わってくるんです。
高橋さんはお忙しいので、「明日から海外です」とおっしゃったときには「じゃあ今日中に見てください!」と言ってデータをお送りし確認して頂いたりしていました。

本当に微々たるバランスの違いなので、目視だと分からない程のものかもしれません。ここは分かる方にしか分からないと思うのですが、とてもこだわって作っています。
- 今現在の状態でもロビのファンの方々が納得するものになっていますでしょうか?

開発途中のため塗装にもまだばらつきがあったりしますので、発売までには完成度を上げて、ファンの方にもご満足頂けるものに仕上げたいと思います。
- 最後に、どんな方に購入してもらいたいでしょうか?
ロビをお持ちの方にはぜひ、ロビくんの横に並べて置いてもらいたいな、と思っています。そして、1,000円というお手頃価格なので、これまでロビくんが好きだったけど買えなかったという方にも手に取って頂けたら嬉しいです。

撮影用にロビたちを並べる五島さん