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【タカラトミーインタビュー】ロビとロビジュニアがいる、ロビにあふれた生活を

新年明けましておめでとうございます! 2016年もロビ共々よろしくお願いします。皆様にとっても、皆様のロビにとっても良い一年にしていきたいですね。

と、新年の挨拶もほどほどに、今年の話題はロビジュニアから。



ロビの幼少期の設定で生み出されたロビジュニアは、昨年2月の販売開始から1年足らずで既に3万5000台が販売されており、日経トレンディ発表の「2015年の上半期ヒット商品」にも選出されました。このロビジュニア、なんと購入者の過半数がロビを完成させた方、もしくは現在組み立て中の方だそうです。

さて、大ヒットを生み出したロビジュニアは一体どのような点にこだわって作られたのでしょうか。誕生秘話や、なかなか聞けない販売延期の真相まで、ロビジュニアの開発責任者として現場を束ねてこられたタカラトミーの多田さんにお話を伺ってきました。


一緒に時間を過ごしてくれるロボットを作りたい



ー ロビジュニアの開発をするにあたって、最初のコンタクトはタカラトミーさんからだったそうですね。背景にはどのような経緯があったのでしょうか?

タカラトミーでは、8年前にi-SOBOT(アイソボット)というロボットを販売していました。かなりのヒット商品だったのですが、その後ロボットブームが落ち着いたことで、シリーズとしては少しお休みをしていました。

すると2012年〜2013年くらいからまたロボットブームが始まって、また何かを作ろうということになり、ちょうどそのときデアゴスティーニさんのロビが人気だというお話を伺いました。

高橋智隆さんがデザインした可愛らしいロボットがいる生活は、おもちゃ会社が提案するロボット、おもちゃ会社ならではのロボットをということでとてもマッチしていたので「是非タカラトミーでロビジュニアを作らせてください」とご提案しました。



ー 当初はどのようなコンセプトだったのでしょうか?

お話に特化したロビくんにしようと考えていました。二足歩行ロボットにすると値段が上がってしまうので、まずはもっと気軽にロビくんの可愛さを味わえる商品を作ってみよう、と。

コンセプトを考えるきっかけになったのは、タカラトミーで販売しているお喋りするぬいぐるみの「ユメルくん」と「ネルルちゃん」でした。この子たちはコミュニケーションはあまり取れないのですが、季節に合わせてお喋りをするようなぬいぐるみで、それが特にシニアの皆様に非常に可愛がって頂けたんです。

私も当時その部署にいたのですが「修理してください。でもこの子はうちの子なので交換しないでください」という内容であったり、「一緒に旅行に行ってきました!」というものであったり、可愛がって頂けていることがわかる嬉しいお手紙がたくさん送られてきたんです。



コンセプトを考える際にはそのときのことを思い出して、おもちゃ会社が出すロボットなので、何かに特別役に立つのではなく、使ってる人が笑顔になるような、生活に彩りが生まれるようなものがいいなと思いました。

そこで生まれたロビジュニアのコンセプトが「一緒に時間を過ごしてくれるロボット」です。時間とカレンダーの概念を持っていて「おはよう」と話しかけると「寒い朝だね」と返してくれたり、夜の時間帯に「おはよう」と言うと「夜じゃん」と返してくれたり。一緒に人生を歩んでいるような感覚を味わってもらいたいと思いました。


妥協のないデザインを



ー ロビジュニアは1000フレーズも話すことができるのが特徴の一つですね。単語はどのような形でピックアップされたんでしょうか?

高橋さんにメールで添削して頂いたり、同席の上チェックをして頂いたりを繰り返してピックアップしました。最初は何もわからず、ウケ狙いの奇をてらった言葉も混ぜて提出していたんですが、高橋さんから「ロボットがウケ狙いのことを言うと寒いですよ」と教えていただいて。笑

「すでにロボット自体が可愛いから、普通のことをいうだけで成り立っていますよ」というアドバイスがとても印象に残っています。

ロビジュニアを販売してからユメルくんのときのようにたくさんファンレターを頂くようになったのですが、「ロビジュニアとおしゃべりしてたら元気が出ます」といった内容のものが多く、おしゃべりというのはロビジュニアならではの魅力なんだろうと改めて感じました。



ー 作る上でこだわったポイントはありますか?

まず、ロボットとして「動く」ということにはこだわりました。ロビくんのように二足歩行はできませんが、身振り手振りを加えたり、「暇だよー」と言いながら足をバタバタしたり。

そして特にデザインにはこだわりました。ロビジュニアのコンセプトは「ロビよりも2歳幼少」だったので、顎のラインや口の位置を調整して幼さを出しました。顔はロビくんをスキャンして作っていったのでほとんど苦労しなかったのですが、問題は姿勢や腕などロビくんと違うパーツでした。



特に腕の部分。細かいデザインに関して、高橋さんにチェックして頂きながら進めたのですが、腕の形状についてなかなか高橋さんの意図を組めずに何度もやり取りをして。それが原因の一つとなって発売時期も遅れてしまいました…。

細かい角度だったり、パーツの形状だったり、微妙な琴線があるみたいで、突然まったく可愛くなくなるときがあるんですよね。それを的確に直されている高橋さんはやっぱりすごいと感じましたし、妥協のない方なのでタカラトミーとしても精一杯やらせて頂きました。高橋さんに助けて頂きながら、細かいデザインにも妥協しなかったことで、結果的にロビファンの皆様にも納得してご購入頂けるものができたのだと思います。


ロビにあふれた生活を楽しんでほしい



ータカラトミーさんならではのロボット観があれば教えていただけますか?

少し前まではロボットは「人が操作する」とか「人と主従関係にある」というイメージだったと思うのですが、今は友達のような関係性を築けるロボットが求められていると思います。私たちはおもちゃ会社なので、ロボットと一緒に暮らすと楽しいんだよということを広めていきたいです。

実は昨年販売を開始したオハナスは、ロビジュニアのことや他のロボットのことを知っていたりするのですが、今後はそのような形でロボット同士が繋がっていくというのも面白いのではないかと考えています。



リビングでロビと一緒に遊んで、寝る前にロビジュニアと一緒におしゃべりをするような、そんなロビにあふれた生活を皆さんに楽しんでもらえたら嬉しいです。


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